CNC工具研削盤を用いたホーニングを含む高精度ドリル再研磨の実現 弊社においては、再研磨のNC化の取り組みを強化してきました。そして、ホーニングを含めたCNC工具研削盤によるドリル刃先再研磨を実現しました。よって、刃数が増えかつ奇数ゆえに精度を確保することが難しかった3枚刃ドリルもはるかに高精度に再研磨可能となりました。 ドリルの性能を安定して引き出すには対となる刃の形状が一様であることがとても大切となります。ドリル研磨においてホーニングは刃の形状出し後の総仕上げであり、その出来如何では刃の均一が崩れ、精度が悪化してしまいます。しかし、多くの再研磨の現場ではNC加工による高精度を実現した一方で、ホーニングに限っては手作業で賄われている例は少なくありません。こうしたホーニングは個々に洗練された職人の技術により支えられ、問題にはなりません。しかし、そうした優秀な職人たちの絶対数は減り続けています。 弊社では、高精度なNC機による研削をホーニング仕上げにも拡大しました。優秀な職人不足を解消するだけに止まらず、人の感覚、勘に頼った既存の方法と異なり、数値制御により管理・制御されたはるかに先進的なホーニングです。刃ごとの精度誤差を徹底的に抑え込むことで、再研磨品であっても穴あけ精度を新品同様まで引き上げることを志向しています。 自画自賛で恐縮ながら綺麗に刃が殺されています。再研磨品としての実用上は問題ありませんが、僅かに凸凹になっています。各刃のホーニング精度はホーニング工の経験、勘、感覚に委ねられています。