メーカー独自のシンニングと最適なホーニングの実現 概ね昨今のドリルでは、SシンニングやNシンニングなどがないわけではありませんが、XシンニングとRシンニングが主流です そのうちXシンニングは由来通りに刃先とシンニング刃の境界は鋭角になっています。その形状からスラスト荷重が軽く、食付き性が良好です。しかし、Rシンニングよりも切屑の排出性が劣り、欠けやすい側面もあります。一部のメーカーでは、これを克服するために鋭角の部位に面取りを設けてあるものがあります。 以下の図に示す通り、Xシンニングの食付き性の良好さなどの特徴を殺さずにRシンニングの刃先強度と切屑の排出性の要素を可能な限り付加しようという狙いです。そのため、Rシンニングと並べると効果が理解しやすいと考えます。 また、RシンニングでもシンニングR曲線とウェーブ中凹刃先の境界が尖った際に、それを潰し滑らかにするために同じような工程を踏むこともあります。 弊社ではこうした特殊なシンニング形状とそれに沿ったホーニングまでのNC機による再研削を実現しました。